林和音展 Kazune Hayashi Exhibition
―自然の声を織る―「1本から宇宙へ― 意外な繋がり―」


the second movement 2010.1/28(木)〜2/3(水)
日曜日休廊 平 日12:00pm〜19:00pm  土曜日12:00pm〜16:30pm


「1本から宇宙へ−意外な繋がり−」

何もかもが当たり前だと思っていた
気づけばいつの間にかなくてはならないものに

見えない繋がりは思わぬところで無限に広がり続ける
自然という偉大なものと共に

まるで波紋のように

見えそうで見えない事
わかっているつもりが分からない事

ポカッと開いた穴は

複雑で

単純に

意外な繋がりがまた私を動かして

表現するこの行為も、一本から宇宙へ
タイトルについての 「1本から宇宙へ― 意外な繋がり―」
《installation 制作に向けて》
作品テ―マに、目に見えない精神的「穴」、実像と虚像「穴」の存在をモチ―フとし、
織り、編みによって1本から、人と繋がり、自然と繋がり、
繋がりが繋がりを呼び波紋のように広がって、やがて大きな宇宙へと、想いをカタチする。
今回、【thefirst movement 2009.11/23(月・祝)〜28(土)】と【the second movement 2010.1/28(木)〜2/3(水)】
と2回の展覧会により「1本から宇宙へ―意外な繋がり―」を発表。
人間を取り巻く自然界・社会に関心を寄せ、現代社会の中で責め苛まれる様々な問題を
抽象化「穴」として表現し、生命・社会に問いかけ、作品を体感する事で「穴」から繋がるimaginationを拡げ、
一本の線の繋がりより現代における精神の問題、すなわち今を生きる私たちの問題に、思いをはせる。
個々の心模様、人間界や自然界に起こる色々な問題を社会に問いかけ個々の心に
浸透させる「穴」を自然素材で作品制作したい。 
      
《実像と虚像の「穴」とは》
私達は身近にある当たり前を意外にも見落としがちで、
実は特別なものだったということを忘れているように思う。
分かっているようで分からないこと。
人と人との繋がり、見えない繋がりは無限に広がり、
自然という偉大なものに見守られ、ちっぽけな私達「穴」は生かされている。
私にとって自然は無くては生きてはいけないものであり、
身近な存在である。そんな自然素材に魅力を感じ私は制作・表現している。
生活の中で住む家も部屋も一つの空間「穴」。
中に入ったと思いきや… 周りを見れば穴だらけ。
私達「穴」はまだ外側で。
目に見えない精神的「穴」実像と虚像と存在価値は人それぞれで。
「ポカッと開いた穴」はその境界線すら分からない。内なのか、外なのか、まだ中なのか
考えれば考えるほど摩訶不思議な世界へ導かれる。
意外な繋がりがまた新たな物を動かして
一本から宇宙へ 誰もまだ見ぬ「穴」に挑戦したい。
履歴
林 和音 Hayashi Kazune

略歴 1984 大阪府に生れる
2006 近畿大学文芸学部芸術学科/造形美術専攻/染織コース卒業

個展 2007 第1回「ポカッとあいた穴」 ー自然の声を織るー (ドットアートコスモ・大阪)
    第2回「ポカッとあいた穴」 ー自然の声を織るー (ドットアートコスモ・大阪)
  2008 「穴が酒蔵 酒蔵が穴」―自然の声を織る―   (伊丹市立伊丹郷町館・旧岡田家酒蔵・兵庫)
  2009 「1本から宇宙へ― 意外な繋がり―」 (ドットアートコスモ・大阪)

グル-プ展 2003 OBPアーツプロジェクト「ART IN PEACE」
2005 近大染織5レンジャー展 (ドットアートコスモ 大阪)
2006

第14回近畿大学文芸学部芸術学科
造形美術専攻制作展 2/28〜3/5
(大阪市立美術館)

  近畿大学文芸部芸術科作品展 3/14〜31 (在ベルギー日本大使館広報文化センター)
近大染織連者展 (ドットアートコスモ・大阪)
2007 近大染織連者展 (ドットアートコスモ・大阪)
2008 近大染織続連者展 (ドットアートコスモ・大阪)

公募展 2005 池田市美術展入賞

  現在 自宅で制作活動中
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ART
作品データは以下の順に記す。作品名/制作年/寸法(cm)/技法/素材
■『ポカッと開いた穴』が埋められていくように。
2007 (大阪)
275×250
平織り
サイザル麻・羊毛・樹皮・ラフィア・シュロ縄・黄びそ・藤蔓

自然とのキョリ 人とのキョリ 作品を通して近づきたい。
『力強い生命力』『無数に生きる物』『様々に生きる物』
私にとってパワーの源。自然の偉大さ。 人にはできないような「力」「生命力」を
見つけると人の無力さが分かる。 人は自然なくては暮らしていけない。
自然と接することでポカッと開いた穴が埋められていく。
■『ポカッと開いた穴』が埋められていくように。
「自然とのキョリ 人とのキョリ『そして、身近に・・・。」
2007 (大阪)
330×160×160
平織り
サイザル麻・羊毛・樹皮
ラフィア・シュロ縄・黄びそ・藤蔓・竹

■「つながって」60×450 平織り
■『穴が酒蔵 酒蔵が穴』-自然の声を綴る-
2008 (兵庫)
サイザル麻・羊毛・樹皮・ラフィア
シュロ縄・黄びそ・藤蔓・竹

「穴」はいつ開いたのか、いつ埋められていくのか…
開いていく、埋められていく行為が私の中で
「自然と触れ合うこと」「制作すること」で成り立っていく
酒蔵が洞穴のような感覚 だから触れていたい、
空気、流れを感じ空間全体で呼吸している心地
土壁、しっかりとした柱、高い天井、
日本家屋の香り…落ち着く空間に魅力を感じ
誘われるように私は作品となり漂う。
■1本から宇宙へ― 意外な繋がり―」-自然の声を綴る-
2009(大阪)
サイザル麻・羊毛・樹皮 ・ラフィア
シュロ縄・黄びそ・藤蔓・竹
展覧会風景