ヨシムラリエ展 笑うパンツに福来る!4日間だけの展覧会
伊丹市立伊丹郷町館 旧岡田家住宅・酒蔵(重要文化財)

[期間]2019.11/1(金)〜4(月) 10:00 〜 17:30 入館無料
■ワークショップ■
無料・予約不要あなたもアート人!!作家のアートに参加しませんか!
『オンリーパンツ 笑ってパンツ』1・2・3・4 日/14:00 〜 15:00
■アーティスト・トーク■
『パンツから語る、日常がアート』
ヨシムラリエ×田中恒子(現代美術コレクター) 3(日) 16:00 〜 16:40

[後援] 伊丹市教育委員会
[協賛] 伊丹商店連合会
[企画] ドットアートコスモ右脳の散歩道ギャラリー DOTアートキャラバンプロジェクト
[問合せ]090−3487−2601
[交通] ●阪急伊丹駅より徒歩約9分  ●JR伊丹駅より徒歩約6分
[所在地]兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目5番28号
     「みやのまえ文化の郷」伊丹市立伊丹郷町館 旧岡田家住宅・酒蔵

■画像をクリックすると拡大します。(PDF)■


はははは  笑うと風が吹く
ふふふふふふ
笑った、陽がまぶしい
くくくくく
笑って、大っきな雲だ
ケケケケケケ 笑う、雨かな ニヤニヤ
パンツをはいたあの日から
わたしはわたし
はじまりのパンツで
はじまったのは、幸世界
笑うことで わきおこり、 ドンドンふくらむ
わたしの夢
大きくなった夢雲が風に流れ、
雨になる、川になって海になって、
また雲
まわる世界
星が流れてくるかな、
星が流れてきたら、
両手に女の子たちをつないで
飛べるかな

ヨシムラリエ展 笑うパンツに福来る!:田中恒子(大阪教育大学名誉教授)

■からだを包み、こころを包みます■
ヨシムラリエさんは、一生わたしたちの一番身近な衣類であるパンツに、
かたひじ張らず、楽しくてたまりませんという表情で描いています。
生活に寄りそい、成長に寄りそい、時に悩みにも寄りそってくれます。
パンツ、それも小から大まで、巨大まで、そこをキャンバスにして、
わたしたちにアートの愉快さを見せてくれています。
多分、日本で唯ひとりの作家です。

田中恒子(大阪教育大学名誉教授)
コレクションは公の財産として、和歌山県立近代美術館に寄贈。
2009年に「自宅から美術館へ:田中恒子コレクション展」が開催された。

酒蔵での個展に向けて

酒蔵には、単なる建築物とは思えない迫力を感じます。
足を踏み入れると、まるで呑み込まれたような感覚になります。
命が育つ胎内とは、このような感じなのでしょうか。
この胎内には、命だけでなく、沢山の方々の思いや時間、
歴史が詰まっています。
ヒトの時間や思いは、目に見えず触ることもできません。
それでも毎日欲しがるのです。
ヒトはその胎内で何を育むのでしょう。
私は、家族と共に、未来を育みたいと望んでいます。
それは長い時間や金銭的豊かさではなく、夢のある毎日なのです。
私は現在、親であり子供でもあります。
いつからか始まった命の鎖の1個であることを感じます。
1個であることの幸せと責任を感じています。
1個として繋げていきたいのは、夢いっぱいの毎日。
それがヒトの中で育まれるのだということです。
その胎内で夢と命を育むヒトを、
特別な衣類であるパンツをモチーフとして、
家族を巻き込みながら、
アートで様々な世界と繋がりたいと思います。

パンツとは。

笑うパンツには福来る!!パンツって
想像が暴走し、楽しさが爆発する。
ニヤニヤ、クスクス、ププププ、ヒヒヒ…。
私は幼い頃から、不意に沸き起こる可笑しさを抑えきれない子供だった。
思いつきで行動しては叱られたものだが、この勝手に一人笑いの瞬間は最高な気分だった。
精神的にも肉体的にも自由な時間であった。
私だけの時間、私だけの幸せ。
お絵かきをしながら幸せを一人で育んだ。
自分だけの世界は私の幸せであり、未来でもあった。
そこではいつでもオンリーワンで、ナンバーワンなのだ。最高!
モチーフのパンツは、そんな私の狭い世界にぴったりのサイズの衣類だ。
個人的で内的で秘密性があり、しかも可笑しさや恥ずかしさと言った面白さも持っている。
靴下では笑えないが、パンツなら爆発できる。
一人笑い幸せ私世界in パンツだ。
一人満足の世界なんて、ちっぽけなものだが、考える時間はたっぷりあった。
想像は暴走しっぱなしだし、楽しすぎる。
外の世界だって私の世界。素晴らしい世界。家族が笑っている。
私の世界は家族が支えてくれていると気付いて、外の幸せに気付き、
 そしてわたしの内と外が繋がった!みんな、パンツはいてる!
パンツの中から外へ。外は誰かの内で、誰かの内からまた外へ。
わたしの外は内でもある。
外に誰かを感じたら、私は外になる。
外には誰かの内がある。パンツ一個分だ。一個分が人の数ある。
あの、一人笑い幸せ私世界in パンツが、沢山だ。
こんな素晴らしいものだったんだ、世界って。
一人分の幸せ爆発時間in パンツ, それが私の世界です。
パンツによって、一人笑いがみんな笑いに繋がり膨らんでくれたら私の幸せ、爆発です。

■ワークショップ■

近頃では、「アートに触れる」とは、単に鑑賞するだけでなく、五感を使って体験し、
自らひとつのアートを生み出す刺激的な経験ができる、ていうことまで求められているようだ。
そんな現在に生きる作り手として、アートはコミュニケーションのツールで
あって欲しいと願っている。
何のためのコミュニケーションかというと、まず、子供たち。
そして、彼らを育む環境、そしてその環境は様々な世界を持った大人たちによって
構成されているということが大事だと考える。子供たちとその世界を繋げるために、
展覧会とワークショップに可能性を感じている。
展覧会で私の夢の世界を感じていただき、ワークショップでは実際に触れ合いながら、
ものづくりにおける発想力、想像力、創造力、身体も心も使って体感することによって、
五感が養われればいいと思う。それらの体験や得られた教養は、広く社会を育てるという
意味での子育てに良い影響をもたらすに違いない。
アートで教養を得ることで、子供だけでなく、彼らを育む大人たちをも夢のある
未来社会へ繋げることができるかもしれない。
様々な人たちとワークショップでアートを共有することは、
わたしの大事な社会的活動である。私の理想の世界とは、世代も性別も超えて触れ合い、
それぞれがいつも夢を抱いている、夢を叶えられる世界なのだ。
今を生きる人々と世界と触れ合い、アートで未来社会の夢を共有する。
それが、ワークショップの役割である。

■ Profile ■

1978 奈良県生まれ
2004 大阪芸術大学大学院 修士課程 芸術制作研究科造形表現U(絵画)卒業
現在 大阪府在住

【個展】
2005 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
2006 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
2008 それぞれ展(ドットアートコスモ/大阪)
【グループ展】 2013-2019 キテミテ中之島(京阪電車中之島線/大阪)
2016 アートピクニック大仙公園×金魚(大仙公園/大阪)
2019 エガオ×こども×中之島(中之島ダイビル/大阪)
【公募展・受賞】
2017 堺市展 入選
2018 堺市展 芸術新人賞