ヨシムラ リエ 展
Yoshimura Rie Exhibition
それぞれの存在 それぞれのつぶやき それぞれのかたち それぞれ


■2005.12/5(月)〜10(土) 
■平日12:00pm〜19:00pm 土曜日12:00pm〜16:30pm
それぞれの存在 それぞれのつぶやき それぞれのかたち それぞれ
それぞれは それぞれに それぞれと 出会い
それぞれに なるのです

それぞれは 一個です
それぞれは 一個で一個と会い
それぞれは 一個になります
それぞれは 十個にもなります
それぞれは みんな別々で みんな同じ場所にいる
それぞれは いつも同じではくて 同じ場所にいる
それぞれの かたまりは お菓子の詰め合わせのよう
それぞれは かわっていく
それぞれは それぞれを かえていく
それぞれは わたしは それぞれのうちの 一個として
それぞれは そんな それぞれを みつめていたい
タイトルとしての「それぞれ」
人同士のつながりが、薄くなっているようだ。
親しい人とも、そうでない人とも。
社会で人と人が生きていくとは、どのようなものなのだろう。
私は、「共有」がその一つの形だと考える。
誰かと何かをする時、その人と時間や空間、喜怒哀楽などの感情、
までもを共有することになる。
その人物との関係が深ければ、共有するものの重みは大きくなる。
自分のものを与え、相手からも与えられる。
そしてその様々な形。
人の持つ共有アイテムを※「領域」とし、その個人的な「領域」を人体を包む衣類で表現した。
衣類は人の所有する最も狭い「領域」である。
そのなかでも“パンツ”は、ほぼ誰もが身に付け、
他の衣類によって最深部に隠された、極めて個人的な衣類である。
この“パンツ”によって人と人との心の関わりあい関わり合いを表現していく。
また、美術界と日常生活との距離は、現代の芸術活動の重要な課題である。
版画は、技術が発達するまで印刷物として庶民の身近に存在していた。
その歴史的立場から、版画はこの課題になんらかの役割を持っていると考えている。
版画の複数性や平面性、古くから日常生活において重要な役割を果たしてきた紙を
基底材にすることで
芸術と日常との密接な関係を模索していきたい。
テクノロジーの発達による高度な社会の中で起こっている多くの心的弊害に、
人の手仕事ほど重要なカギはないと考えている。
故に、私は生活の中における人と人の心の関係を、手仕事の版画でさがしていきたい。  
 ※「領域」=空気の様なもの
履歴
ヨシムラ リエ Yoshimura Rie

略歴 1978 奈良県生まれ
2002 大阪芸術大学 美術学科版画コース 卒業
2004 同大学大学院 修士課程 芸術制作研究科
造形芸術分野 造形表現T(絵画)修了活動

2000 40人展 (ブルーナイル 大阪)
2001 3人展 (ドットアートコスモ 大阪)
東京国際ミニプリント・トリエンナーレ (多摩美術大学 東京)
第26回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2002 卒業制作2001 研究室賞
こころのかたち展 (ヴェールスギャラリー 大阪)
第27回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2003 こころの形展 (からほり画廊 大阪)
大学院1回生 展示 (大阪芸術大学ギャラリー 大阪)
西宮市展 (兵庫県西宮)
第28回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2004 修士制作展 (マイドーム大阪 大阪)
修了展 (ギャラリー北野坂 神戸)
ART
2003
clothing(合う)
900mm×630mm
リトグラフ
2003
clothing(ならぶ)
900mm×630mm
リトグラフ
2003
clothing(yellow)
630mm×900mm
リトグラフ
2003
mime or yoursV
630mm×2700mm
リトグラフ
2005
行き止まり
630mm×2700mm
ドローイング
展覧会風景

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WORK 制作を通しての活動

生きたアートをと、保育園ワークショップに参加、キャラバンギャラリーメンバーとして
ボランティア活動をする。