ヨシムラ リエ 展
Yoshimura Rie Exhibition
それぞれの存在 それぞれのつぶやき それぞれのかたち それぞれ


■2006.10/30(月)〜11/4(土) 
■平日12:00pm〜19:00pm 土曜日12:00pm〜16:30pm
それぞれは
それぞれに
それぞれと 出会い

わたしは それぞれのうちの 一個として
そんな それぞれを みつめていたい
タイトルとしての「それぞれ」
人同士のつながりが、薄くなっているようだ。
親しい人とも、そうでない人とも。
社会で人と人が生きていくとは、どのようなものなのだろう。
私は、「共有」がその一つの形だと考える。
誰かと何かをする時、その人と時間や空間、喜怒哀楽などの感情、
までもを共有することになる。
その人物との関係が深ければ、共有するものの重みは大きくなる。
自分のものを与え、相手からも与えられる。
そしてその様々な形。
人の持つ共有アイテムを※「領域」とし、その個人的な「領域」を人体を包む衣類で表現した。
衣類は人の所有する最も狭い「領域」である。
そのなかでも“パンツ”は、ほぼ誰もが身に付け、
他の衣類によって最深部に隠された、極めて個人的な衣類である。
この“パンツ”によって人と人との心の関わりあい関わり合いを表現していく。
また、美術界と日常生活との距離は、現代の芸術活動の重要な課題と考えている。
かつて、版画はただの印刷物だった。日常における版画の価値、芸術の価値を、版画制作を通して研究してきた。
まだまだ答えは探しきれないが、わたしは芸術の手仕事の部分に注目したい。
現代は、ネットワークの発達によって、人同士のつながりはとてつもなく広くなっている。
しかし、体温までは伝わりきっていないのではないだろうか。
この時代におこっている心の問題に、手仕事がなんらかの働きをしてくれそうな気がしている。
 ※「領域」=空気の様なもの
履歴
ヨシムラ リエ Yoshimura Rie

略歴 1978 奈良県生まれ
2002 大阪芸術大学 美術学科版画コース 卒業
2004 同大学大学院 修士課程 芸術制作研究科
造形芸術分野 造形表現?T(絵画)修了活動
現在 大阪府岸和田にて在住、制作

2000 40人展 (ブルーナイル 大阪)
2001 3人展 (ドットアートコスモ 大阪)
東京国際ミニプリント・トリエンナーレ (多摩美術大学 東京)
第26回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2002 卒業制作2001 研究室賞
こころのかたち展 (ヴェールスギャラリー 大阪)
第27回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2003 こころの形展 (からほり画廊 大阪)
大学院1回生 展示 (大阪芸術大学ギャラリー 大阪)
西宮市展 (兵庫県西宮)
第28回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館 東京)
2004 修士制作展 (マイドーム大阪 大阪)
修了展 (ギャラリー北野坂 神戸)
2005 「それぞれ」展 (ドットアートコスモ 大阪)
展覧会風景
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ART
WORK 制作を通しての活動

生きたアートをと、保育園ワークショップに参加、キャラバンギャラリーメンバーとして
ボランティア活動をする。